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ゲームと教育のスキマ。 [レトロゲーム]

Nintendo DS人気と川島隆太教授監修 脳を鍛える大人のDSトレーニング のブームで火が点いたのか、最近 TVCMで、教育 知育系のソフトウェアを見かけるようになりました。なかでも、オリエンタルラジオがスキマ時間の穴埋めのための「得点力学習DS」をCMするベネッセコーポレーションは、DS用学習ソフトに力を入れているようです。
DSは持ち運びの良さと独特なペンデバイスで、従来のハードに比べて学習するには適したゲーム機なので、その普及率を考えても納得できるところです。

ベネッセコーポレーションといえば、(オレの)小学生、中学時代は前身である福武書店で名前が通っておりました。
その福武書店時代(1986年ごろよりサービスが開始)にもスタディボックスというファミコンの学習システムが存在しました。そのシステムとは専用データレコーダーを有料レンタルで貸し出し、教材のカセットテープ・テキストを毎月配本するという画期的なものでした。
Wikipediaによると、1994年までサービスが続いたようで、知名度の割りに長命な学習システムだったといえます。
FC_studybox.JPG

しかしながら、学習ソフトや教育ソフトといえばゲーム機として作られたファミコンより、ホームコンピュータと位置づけられた8ビット機の方がラインナップは充実しております。
その8ビット機のなかでも、松下、ソニーなど主要家電メーカーで販売されたMSXでは、各メーカーによって教育・学習ソフトが出されることとなり、MSX関連の教育ソフトは充実したものとなっております。

MSXユーザーの方で教育ソフトと言われて、真っ先に思い出すのは何でしょうか?
オレの場合、真っ先に思い出すのは、やっぱりコナミですね。(笑)
知ってる人も多いですが、あえて説明します。 コナミのMSXソフト けっきょく南極大冒険は当初 教育シリーズとして売り出したりしています。(教育シリーズ I LOVE 地理)
他にも、I LOVE 社会の ぽんぽこパン I LOVE 算数のモン太くんのいち・に・さんすう そして極めつけが I LOVE 体育 のわんぱくアスレチック!! 家でゲームしてるのに、体育関係ないじゃんとツッコミたくなります。(笑)
まぁ、コナミの教育シリーズは自然消滅し、パッケージからも" I LOVE ・・・"は取り外されるんですけどね・・・

ガチンコに教育ソフトというのを考えたソフトハウスという意味では、ストラットフォードC.C.Cという会社が草分け的存在ではないかと思います。ストラットフォードC.C.Cというと聞きなれない人もいるかもしれませんが、MagicalZooといえば聞き覚えあるかもしれませんね。

ストラットフォードC.C.Cはゲーム事業部としてMagicalZooを設立しました。
当初はソフトコンテストを開催し、その受賞作品である 黄金の墓やムー大陸の謎など考古学ミステリーを題材にしたゲームソフトを提供、その後、ザ・スクリーマーやアウトロイド、スカイギャルドという個性のあるオリジナルゲームでヒット作を出す一方、ストラットフォードC.C.Cブランド で数多の教育用ソフトを出し続けておりました。

余談ですが、ストラットフォードC.C.Cの社長は異色の経歴の持ち主で、元々、劇団四季にも所属されていた俳優さんで、劇団員の傍ら、学習塾を経営されていたとか、その数年後には家庭教師派遣センターを設立し、教育ソフトを取り扱うソフトハウス ストラットフォードC.C.C へと形を変えていったそうです。
(ストラットフォードという名前は、ストラトフォード・アポン・エイヴォンというシェイクスピア誕生の地に由来するところが元劇団員な感じ。)

ムー大陸の謎(MagicalZoo)
mutairiku.gif
(C)COPY RIGHT 1984 Stratford C.C.C All Rights Reserved

パソコン家庭教師日本史年表(ストラットフォードC.C.C)
NIHONNEMPYOU.jpg
(C)COPY RIGHT1983,1987 Stratford C.C.C All Rights Reserved

ストラットフォードより、MSXで販売された教育(学習)ソフト数は群を抜いていて、パソコン家庭教師シリーズ、中学必修シリーズ、中学徹底シリーズなど、その教育ソフトに掛ける意気込みと徹底ぶりは見事としか言いようがありません。
ストラットフォード以外にも、MSXでは ぱそがくシリーズのソフト&ソフト、パーフェクトレッスンシリーズのオーク、まんてんくん や にこにこぷんシリーズのランドコンピューター、その他にスズキ教育ソフト、アスク講談社、システムコンピューターなど教育ソフトを開発・販売していた会社は多数存在します。
MSXで教育ソフトを出していた会社のほとんどは、前述のファミコン スタディボックスと同様に、ソフトのメディアはカセットテープでを販売してたりします。理由として考えられることは、教育ソフトは容量的に巻数が多くなるので、当時、容量が少なく高価だったROMカートリッジより、メディアとして安価なカセットテープが適していたからでしょうね。

そんなMSX教育ソフトの中でも、インパクト大なのが、ソニー/東京書籍よりテープ版として販売された NEW HORIZON !!

NEW HORIZON English Course1
NeoHorizon.JPG
販売元:ソニー/東京書籍
価格:¥6,000
発売年:1985
メディア:カセットテープ2本組

この鈴木英人氏のイラストとNEW HORIZONというロゴとパッケージの構成 東京書籍の教科書そのものじゃん!とツッコミたくなるこのインパクト。
当時、これをMSXの横において、MSXを遊んでいれば親は文句のつけようがありません。
だって、パッケージが教科書と同じなんだから・・・
しかも、説明書マニュアルと一緒に模擬テスト問題集も入ってるという 余計なおせっか・・いや親切なオマケつきです。(笑)
東京書籍といえば、最近DSでもNEW HORIZON English Courseを発売しており、古くはトンキンハウスという名でゲームソフトを数多く手がけたブランドを持っていることで有名です。
このMSXのNEW HORIZONは東京書籍がゲームソフトに取り組んだ先駆け的存在かもしれませんね。

*DSのNEW HORIZONは 株式会社パオンから販売されておりますので、東京書籍から販売してません。訂正します。すみません。

NH.gif
(C)COPY RIGHT1985, SONY/TOKYO SHOSEKI All Rights Reserved
肝心のソフトの内容はと言いますと、瞬時に正誤を判断する問題や すばやく正解を入力する反射的な要素が要求される問題が入ってまして、今のDSの教育ソフト的な性格が強いです。
全部で3種類 異なった問題とゲームが入ってるんですが、問題終了後のゲームは気分転換的内容で、たいしたゲーム性はありません。

NH3.gif
(C)COPY RIGHT1985, SONY/TOKYO SHOSEKI All Rights Reserved

なかでも2番目の問題終了後には、モーターグライダーで海(?)を渡るというゲームが付いておりますが、行く手を阻むコンドルを回避するのが超困難で、ゲームというより勘と反射神経が勝負のカギという内容となっております。

最後に、NEW HORIZONだけに言えることではないのですが、MSXの教育ソフトの多数はテープ版として販売されておりました。
カセットテープといえば、今のメディアに比較すると とんでもなく遅い読み込み速度で、タイトル画面が出るまでに5分以上かかることも しばしばありました。
ソフトを使って勉強する前に あのテープのロード時間があれば、学習ドリルの1、2ページくらい勉強できたような気がします。
スキマ学習より、ロード時間のスキマを埋めるのが大変だった1980年代の教育ソフト事情でした・・・・

*フォローですが、ストラットフォードCCCはテープ版の他にディスク版も発売しており、かつてテープ版で発売したソフトは数年後にROM版として再販しておりまして、ストラットフォードの教育ソフトへの徹底ぶり、教育へのコンピューターの有用性を訴え続けてきた社長の情熱が伝わってきます。

参考: 
WEB BCN
Wikipedia/スタディボックス
Beep1986年4月号 ソフトバンク出版
MSXマガジン ソフトカタログ
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Thunderbolt

福武書店ですか・・・
86年頃には CD メディアの大容量に注目して、某マルチメディアプレーヤーを使用したインタラクティブ教材の開発をしていました。
プレーヤー自体はなんとか発売にこぎつけましたが、日本ではほとんど話題になりませんでした。
結局、新しいシステムへ移行することのリスクより、現行システムの延命の方が得策だと判断したんでしょうね。

追伸
鈴木英人氏のイラストは、やっぱり「NEW HORIZON」だったんですね^^

by Thunderbolt (2009-01-19 17:29) 

M_t

Thunderboltさん nice!&コメントありがとうございます。

>某マルチメディアプレーヤー
それって、名前出しませんが、LDの技術応用のCD版のディスクでは?
記憶が正しければ、家にあったレーザーカラオケとして使っていた機械がそのフォーマットに対応していたような・・・。
1988年ごろの話でしたが短命すぎたせいか レーザーディスクは買ってましたけど そのCD版のディスクを一度も買うことはありませんでした。

>鈴木英人氏のイラスト
Thunderboltさんのブログの永井博氏のイラストにインスパイアされました(笑)
by M_t (2009-01-19 20:08) 

Thunderbolt

うーん、ちょこっと違うかな^^;
コンパクトディスク規格の中で唯一、日の目を見なかった「緑色」の規格と言えば分かって頂けますでしょうか?

MSX 版の NEW HORIZON は貴重なスクリーンショットでは?
NEW HORIZON で検索しても、EIZIN 氏のサイトでも鮮明な画像が無かったので、とっても有り難いです。感謝♪

by Thunderbolt (2009-01-19 21:21) 

M_t

Thunderboltさん 大ヒントありがとうございます。
ちょこっと どころか 大違いで穴があったら入りたい(苦笑)
マルチメディアですもんね。

・・・というか、
その福武書店の稀少な情報を知っておられるThunderboltさんがスゴイ人だと 今 うっすらとわかりました。
いつも、拙ブログにコメントいただけて恐縮です。

>MSX 版の NEW HORIZON は貴重なスクリーンショット

小さい画像で、すみません。あまり鮮明すぎると権利的にいかがなものかと思い小さくしております。
もしも、クレームが来たら外しちゃうんですけどね・・・。
by M_t (2009-01-19 22:18) 

本名荒井

「教育ソフト」がつまらないソフトの代名詞として使われていた時代を知る身だからか、現在のDSの学習ソフトの充実ぶりには感慨深いものがあります。さすが「ポパイの英語」「ドンキーコングの算数遊び」を出していた会社だけのことはありますな。
さておき、ストラットフォードの英語学習ソフトは、荒井の友人が持ってました。妙にへたれたテーマ音楽と、起動画面でCTRL+STOPを押したら見事にBreakできたのがやたら記憶に残ってます。
by 本名荒井 (2009-01-20 01:06) 

M_t

荒井さん コメントありがとうございます。

>「教育ソフト」がつまらないソフトの代名詞
1984~5年頃の教育ソフトの売上はゲームソフトに比べて桁1つ違ってたそうで、(この場合は下に)それでも、販売していくというのは企業的にストイックですね。
ただストラットフォードの場合、CAI(コンピュータ支援教育)を推進していたので、当時の文部省が積極的にCAIを取り入れていたならば、ストラットフォードの運命も変わっていたかもしれません。
ただ、CAIで学校に導入されるPCはNEC系が主要で、MSX1は皆無だったようなんですけどね…
by M_t (2009-01-20 11:30) 

loderun

ストラットフォードの経歴は初めて知りました。
そもそも、「ストラットフォード=マジカル・ズゥ」って、子供の頃は全く気付かなかったですね(笑)。
by loderun (2009-01-20 21:44) 

M_t

loderunさん nice!&コメントありがとうございます。

記事上で知ったふうに書いてますが、オレの場合も「ストラットフォード=マジカル・ズゥ」って、まったく気付きませんでした(笑)
by M_t (2009-01-20 23:01) 

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